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『翻訳パラダイス通信』〜翻訳で儲ける!〜 Vol.23 2004/7/12
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『翻訳はアートなのだよ』
産業翻訳というと
何かと専門○○が重視され
専門○○さえ知っていればオッケーに思われるフシがある。
けれど、
絵を描く人や、小説を書く人や、
近いところでは文芸翻訳をやっている人たちと同じように
産業翻訳にも一番大事なのは「センス」なのだ。
ネットや辞書で調べて専門用語がぜんぶ分かったとしても
それらの専門用語を含めた文章をどのように表現するか
そこがセンスの問われるところであり、翻訳の面白さでもある。
ところが最近では(昔からかもしれないが)
接続詞の訳し方や句読点の打ち方までも指定され
翻訳メモリソフトを使おうものなら
完全一致の翻訳には触るなと言われる。
すべて指定されたとおりにやれば
読者にとっても読みやすい
統一された文章ができあがる、というわけだ。
たしかに「統一」はされるだろうが
制約だらけでがんじがらめになった翻訳者の
ぎこちない翻訳が
ただ「統一されている」という理由だけで正当化されて市場に出回り
ぎこちない文章のまま読者に浸透し暗黙のうちに標準化される。
標準化されてしまったものについて
こうしてみたらどうか?と悩み苦しむ人は少ないので
それ以上を考えない翻訳者の文章が
その先を知らない読者に次々と送り出され
時間とコストをもっと減らしたい人たちのつくりだす制約が
どんどん増えていく。
行き着く先は
人間のインテリジェンスを備え
かつ機械的作業を得意とする
日本人よりもっと安い労働力への移行だろう。
どこか資本力のある企業が
そうした制約や指示や標準をすべて別の市場に移行できる
仕組みをつくってしまえば
今の「指示好き」翻訳会社と「指示待ち」翻訳者はお払い箱となる。
現実問題として今は指示されたとおり
専門家のつくりだした専門用語を使い
決められた接続詞を使い
過去訳を踏襲するにしても
頭の中の「誰にも束縛されない空間」で
いちどは自由に翻訳してみることが
誰にも譲れない自分なりのセンスを磨くことにつながる。
独自のアートを創りだせる人は、どこにいっても強い。
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【発行者】翻訳パラダイス管理人Patty
(ロックエンジェルリミテッド 代表取締役 結城 真悠)
【職業】翻訳者、翻訳会社経営、翻訳サイト管理人
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